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安居院 あかね; Guo, J.-H.*; Sathe, C.*; Nordgren, J.*; 日高 昌則*; 山田 勲*
Solid State Communications, 118(12), p.619 - 622, 2001/06
被引用回数:5 パーセンタイル:32.75(Physics, Condensed Matter)近年有機化合物以外で初めて、スピン・パイエルス様相転位が発見された。擬一次元遷移金属化合物、CuGeOの電子構造を調べるため、CuのL端及び、OのK端で軟X線吸収と軟X線発光をそれぞれ測定した。OのK端発光では、Oに異なる電子状態をもつサイトが2つ見つけられた。CuについてはCu様の吸収スペクトルが観測された。また発光スペクトルについては、吸収測定では禁制になるdd遷移がはっきりと観測され、それらの起源について議論した。
西 正和*; 加倉井 和久*; 藤井 保彦*; 片野 進; 秋光 純*; M.Yethiraj*; Fernandez-Baca, J. A.*
Journal of Physics and Chemistry of Solids, 60(8-9), p.1109 - 1111, 1999/00
被引用回数:5 パーセンタイル:33.73(Chemistry, Multidisciplinary)CuGeOのスピン-パイエルス転移に伴うフォノンのソフト化はこれまでも観測されていないが、b-LA分枝のフォノンに異常があることが知られている。今回行った中性子非弾性散乱実験によれば、これまで観測されてきたエネルギー幅の広いピーグが、エネルギーが非常に接近した二つの分枝で構成されていることが明らかになった。このような分枝は、現在考えられている結晶構造では説明できない。このため一次元手風琴模型というモデルで解析を遂行中である。
片野 進; 藤田 治*; 秋光 純*; 西 正和*; 加倉井 和久*; 藤井 保彦*
Physical Review B, 57(17), p.10280 - 10283, 1998/05
被引用回数:12 パーセンタイル:55.69(Materials Science, Multidisciplinary)CuGeSiO系におけるスピン-パイエルス相(SP相)と反強磁性相(AF相)の相関を詳しく調べるために、中性子回折実験を行った。SP相はAF相の出現によって大きく抑制され、Si濃度約2.5%で消失する。したがって両相が共存するのは2.5%付近までである。両相における磁気モーメントと格子歪みの大きさをSi濃度の関数としてもとめ、新しい磁気相図を得た。
片野 進; 藤田 治*; 秋光 純*; 西 正和*
Physical Review B, 52(21), p.15364 - 15367, 1995/12
被引用回数:25 パーセンタイル:78.76(Materials Science, Multidisciplinary)CuGeOのスピン-パイエルス転移における格子変形に対する圧力効果を中性子回折実験により調べた。この結果、圧力下で、c軸方向に沿った銅の一次元鎖方向の変位は、非常に小さいが、減少する傾向を示すことがわかった。これに対して、この鎖方向に直交する面内の酸素の変位に対する効果は大きく、特にb軸方向で増大する。これらの結果を、これまで観測されてきた圧力下での転移温度の異常な増大と、交換相互作用Jの減少に対して議論した。